断食美容師 とくぞー

長崎 佐世保 美容師 徳永紘貴のブログ

美容師が話題のシャンプーを使ってみた話 【ボタニスト】

2016.02.23 


ネットで話題に、なってます!


いや、厳密には なってました! になるのかな、


こちら、【ボタニスト】
 

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ボタニカル人気がヘアケアにも進出し、ノンシリコン 自然派 オーガニックと続き、[ボタニカルシャンプー]がいいと話題になっています。


最近では、某ドラッグストアにて こんなものが
 

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詰め替えサイズに加え、お試し用のものまで販売されておりました。

 


そもそも、ボタニカル とは?


自然派志向の高まりと共に、注目されるキーワード


[ボタニカル] = [植物の、植物学の] という意味から、インテリアやファッションにも[ボタニカル = 植物、植物柄]などが大流行したり、ライフスタイルにも深く関わりがあります。


つまり「植物由来の成分を多く配合したシャンプー」ということのようです。


植物由来 と聞くと、とても髪や肌に良さそうなイメージですよね。

 


オーガニックとボタニカルの違いは?

よく見かける オーガニックシャンプーと、このボタニカルシャンプー


違いは何か?


オーガニックシャンプーは、化学的なものは一切使わず 有機肥料などにより栽培された植物を使用したシャンプーのことで、オーガニック認定を受けた植物成分が入っていることが前提となるようです。


対して ボタニカルシャンプーは、植物由来の成分を使用しているかどうかが定義となっているそうなので、オーガニック認定云々は問題ではないようです。


似ているようで、異なる2つ


まぁ、どちらも自然派 ということには変わりないようです。


植物由来の成分は、髪や頭皮にいいのか?

植物由来の成分が配合されたシャンプーは、髪や頭皮に優しいものなのか、


ということですが、そのシャンプーの主成分 その他にどんな成分が使われているかによって変わります。


シャンプーの洗浄成分である界面活性剤が、洗浄力の強いものを配合している場合は、必要以上に頭皮の皮脂を落としてしまい、頭皮に負荷がかかったり 髪がパサパサになってしまいます。


なので、植物由来の成分を使用しているからと 髪や頭皮に優しいとは言いきれないですね。


そこで、うわさの【ボタニスト】の成分を調べてみることに

ボタニストには、天然植物由来の成分が90%以上配合されており 髪や肌に優しいと言われております。


しかも、ノンシリコンなのに きしまないと評判です!


加えて、合成着色料フリー サルフェートフリーと、フリー揃いです!!


サルフェートとは、「硫酸塩」という意味で 硫酸系界面活性剤が入っていないということです。


高級アルコール系の界面活性剤である、ラウリル硫酸Naや、ラウレス硫酸Naなどの硫酸系界面活性剤は、洗浄力や脱脂力が非常に強く 頭皮の皮脂を洗い流してしまう可能性があります。


反面、材料費が安価であることから 市販で売られているシャンプーの多くには これらの界面活性剤が使われています。


頭皮の皮脂だけでなく、髪のダメージやカラーの色持ちにも関わってくるところなので、サルフェートフリーというのは なかなか魅力的なのでは。


この、ボタニストに配合されている界面活性剤は
ベタイン系界面活性剤(両イオン性界面活性剤)
・ コカミドプロピルベタイン → 肌に優しいのでベビーシャンプーにも配合される。泡立ちがよく、低刺激


アミノ酸系界面活性剤
・ ココイルメチルタウリンNa → 皮膚、毛髪に優しい低刺激


・ ラウロイルメチルアラニンNa → 安全性が高く、低刺激。しっとり仕上がるが、洗浄力が弱く、泡立ちも弱い。


・ ラウラミドプロピルベタイン → コカミドプロピルベタインとほぼ同じ


・ ココイルグルタミン酸Na → ラウロイルメチルアラニンと同じ


陰イオン性界面活性剤
・ ラウロイルサルコシンNa → 殺菌作用があり、アミノ酸系の界面活性剤だが 硫酸系と同じ洗浄力がある。


高級アルコール系界面活性剤
・ ラウレス-4カルボン酸Na → 硫酸ではなく、カルボン酸や酢酸など弱い酸を使って生成されたもの。洗浄力も刺激もマイルド。

 


アミノ酸系の界面活性剤をメインで使っていることから、泡立ちの弱さ 洗浄力の弱さを 硫酸系ではないが それなりの強さのある界面活性剤でカバーしている という感じでしょうか?


その他の成分として、コラーゲンやセラミド2などの保湿成分もしっかりと配合されいるので、パサつきは抑えてくれそうですね!


口コミを見てみると、

ベタつく
洗えていないような気がする
ペターっとなる


などの、口コミが多く見られます。


まず、【ベタつき】


これは、主成分の1つであるグリセリンの影響では?と思います。


全成分中の、水に次いで2番目に多く配合されているグリセリン
多くの化粧品に使用されている代表的な保湿成分です。
吸水性が非常に高く、皮膚に潤いを与える。
元々、皮膚にも存在する成分で肌への馴染みもいい。


しかし、グリセリンが配合されたものは しっかりとしたすすぎが必要とのこと。
保湿してくれる反面、落ちにくいという欠点があります。
これまで通りに、すすぎをしていると すすぎ不足からベタつきが出てくるのではないでしょうか。
ペターっとなるのも、このグリセリンの影響が大きいのではないかと思われます。


続いて、【洗えていないような気がする】


これは、洗浄成分によるものではないでしょうか。


アミノ酸系とベタイン系を主体とした、コンディショニング成分の高い洗浄成分を使用していることから、低刺激で洗浄力が優しいため 洗浄力が弱いです。


これも、従来 高級アルコール系の洗浄成分を含んだシャンプーを使用していた方たちからすると、洗えてないように感じるのもおかしくはないです。


そして、美容師の自分が このボタニストを使ってみての感想

まず、泡立ち


問題ないです。泡も柔らかく、口コミで見るほど 洗えてないように感じることもありません。


が、しかし ワックスなどのスタイリング剤がついてる時は 1回目のシャンプーは泡立ちが弱いですね。2回目のシャンプーは、普通に泡立ちます。


そして、きしみ


ノンシリコンなのに、きしまない!が売りであるはずのボタニスト!


なのに、流した後 きしむ、、


ショートである上、半年以上 カラーもパーマもしていないバージン毛の僕でもきしみます。。 (美容師のくせに、というツッコミは受け付けません 笑)


というのが使って1週間くらいの感想。


しかし、次第にきしみを感じなくなりました。
それに、今はパーマをかけていますが きしみは感じません。


じゃあ、何故 最初きしみを感じたのでしょうか。


よく見てみると、僕の使っているボタニストは 【さらさら(スムース)タイプ】


こちらには、グリセリンが配合されていませんでした。
だから きしみを感じたのでしょうか?


ベタつくと言われるのは、グリセリンが配合された【しっとり(モイスト)タイプ】の方のようですね。


ということで、【さらさらタイプ】の方は、ベタつきも流し残しも感じられませんでした!


まぁ、市販のシャンプーの中では それなりのお値段のするシャンプーですが、使い方によってはいいシャンプーと言えるのではないでしょうか?


もちろん、美容室で売っているシャンプーの方が値段も高くなりますが、成分も良いものを使っています。


例えば、うちではこちら。


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エストリモ ヘアソープ】


アミノ酸系の界面活性剤を使用した、髪にも肌にも優しいシャンプーです。
泡立ちもよく、しっとり仕上がります!


こちらについては、また後日書きましょうかね。。

 


長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。


徳永は、エストリモのシャンプーをオススメします(笑)


ご検討よろしくお願いします!